平成17年6月定例議会個人答弁全文

 

(質問)彦根市南部の開発と土地利用並びにJR稲枝駅改築と西口開設について

 彦根市の南部に位置いたしますJR稲枝駅西側より県道2号線までの地域につきましては、大彦根市としての発展を願い、昭和43年、稲枝町が愛知郡を離脱し、彦根市に編入合併して以来、今日まで多くの先輩諸氏が地域開発と活性化を求めてまいられました。ところが、昭和46年、都市計画区域の線引きがなされ、この地域の一部は市街化区域とされましたが、その多くは市街化調整区域と指定され、農振法による農用地区域となりました。市街化構想を描き、地域の活性化を図ろうと企画しても、法規制によりその道は全く閉ざされて、何もできない状態が今日まで続いております。しかしながら、地域住民は法規制があるにしても何とかならないものかと、毎年、稲枝まちづくりの会ならびに稲枝地区連合自治会において研究検討を重ね、彦根市南部の玄関口であるJR稲枝駅舎の改築と西口開設、周辺地域の環境整備について市当局に強く申し入れ、要望を続けているのであります。以来36年が経過する今日、ようやく県道薩摩愛知川線のアンダー化、市道本庄稲部線、同じく市道芹橋彦富線の工事が緒についたところでございますが、これも財政事情の悪化から大きな進歩は望めず、今日現在では足踏み状態であります。
 稲枝地域には、常々中島前市長は多額の農業投資がなされていると言われておりましたが、この地域はご承知とは存じますが、ほ場整備もしておらず、湿田単作で農作業の効率も悪く、急激な離農方向にあり、大型農家も敬遠する始末で、このままの状態が続きますと、農用地として守れないことが危惧されます。この機会に有効な土地利用を考えるべきと思いますが、最近、生活態様の急激な変化と時代の流れは必然的にこの地域の市街化形状を求めるものであって、これを打開するには、民間資本の投入により法に許される範囲の大規模開発として、生活施設と住宅開発を企画し、厳しい市財政の中、税収の増や雇用の拡大を図り、市南部の開発の実現化を考えるものです。農用地だからどうにもならないではなく、地域の実情を把握し、バランスのとれた彦根市の発展策として取り組めるよう、農用地区域解除について抜本的な見直しを行い、地域住民の切実な願いに応える土地利用のあり方とあわせまして、JR稲枝駅改築ならびに西口開設について、市長の前向きで的確なお考えをご答弁お願いいたします。
 なお、国内農振地におきまして大規模開発が既に実施されている自治体、あるいは開発が計画されている事例があればお聞かせいただきたいと思います。

(回答)獅山市長
 JR稲枝駅につきましては、開業以来80数年が経過し、老朽化していることやバリアフリーに対応していないことから、駅舎の改築が必要であり、継続的に関係機関に働きかけを行っておりますが、特にJR西日本に対しましては、東西を連絡する自由通路を併設した橋上駅舎として整備をしていただくように要望しております。
 しかし、本市の財政状況が厳しく、多くの事業の見直しを実施している中、多大の費用を要する駅舎整備につきましては、事業の計画の延伸は避けられない状況にございます。
 今後も財政状況は厳しいと考えられますけれども、地元の皆様方の熱望も十分理解しているところでございまして、彦根市といたしましては、駅舎改築に向け、関係団体にも参画していただけるように働きかけてまいりたいと考えておりますので、どうかご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
(回答)産業部長-国内農振地における開発事例について
 本市における開発事例といたしましては、彦根総合地方卸売市場および滋賀県立大学などの公共施設の事例を持っております。
 なお、他の自治体の事例につきましては、現在のところ把握いたしておりませんので、ご了解を賜りたいと存じます。
(再質問)彦根市南部の開発と土地利用並びにJR稲枝駅改築と西口開設について
 彦根市南部の開発と土地利用でございますが、市長は公約で、市南部、また東部地域の市街地の整備、土地利用計画など新たな状況に対応した見直しを行うため、総合発展計画後期基本計画の見直しの時期に当たり、具体的に見直しを行うとされておりますが、どのような見直しをお考えかお聞かせいただきたいと思います。
(回答)獅山市長
 ご指摘のとおり、私は、南部開発につきまして、公約といいますか、政策として選挙中に申し上げておりました。もちろんこの政策は実行していく所存でございますが、ただ、この問題につきましては、先ほど産業部長がお答え申し上げましたように、農用地については非常な制限があるということを共通の認識として持たなければならないと思います。その上でいかにしてこの農用地の利用をしていくか、その方法を研究しなければなりません。さらにその目的が決まった場合に、地元の皆様にもご理解いただく必要がございますし、さらにそれを総合発展計画などの審議会に反映させていくという構造も必要になってまいります。そういう点で、私のこの政策発表につきまして、現実に実現していくためにはいろいろな段階がございますので、その段階段階において、皆様方のご理解とご協力をよろしくお願いしたいと考えております。